どうもSymSymです。
ということで、この記事では
雲台の種類や使う目的
さらに適切な雲台の選び方
あたりについて説明していきます。
この記事の対象は、
【この記事の対象】
- 今まで 自由雲台しか使ってこなかったという人
- 雲台にこだわりたいけど、選び方のポイントがわからないという人
- 雲台って投資する効果あるの???っていう疑問がある人
に向けて発信します。
この記事を読めば、
【この記事を読んでわかること】
- 適切な雲台を使うべき理由
- 自分の目的にあった雲台の選び方
がわかるはず。
記事の中では、
雲台にカメラを固定するための
おすすめクイックシュープレート
も紹介しています。
最後まで読んで雲台選びの参考にしてもらえると嬉しいです。
正しい雲台を使うべき理由
まずは、
なぜ正しい雲台を使うべきなのか
その理由を理解しましょう。
雲台は
カメラと三脚を繋ぐ重要な位置付け
にあり、
使う雲台の良し悪しや適正は
写真や動画のクオリティに大きく影響
します。
正しい雲台を使うメリットをザッと並べると、
- 三脚の性能を最大に発揮できる
- 構図を確実に決めることができる(緻密な調整が可能)
- パンやチルトなどの動画撮影の動きをスムーズにする
その他、当然 ブレを抑制できるという基本的なメリットもありますね。
逆に、
雲台とカメラや三脚とのバランスが悪かったり、
使用目的に合っていないと、
- 手ブレの原因になる
- 構図が決まらない
- カメラワークにカクつきが出る
などの問題が生じ、
カメラ/三脚の性能を出し切ることができません。
三脚同様、
適切な雲台を使うことで、
手持ち撮影では不可能な
写真/動画の表現が可能
になります。
それは、
あなたの写真/動画の世界を広げる
ことにつながります。
雲台の種類
雲台の種類は、大きく分けると↓の3つ。
- 自由雲台
- 3way雲台
- ビデオ雲台
①自由雲台
価格も手頃で
一般的なのが自由雲台
です。
ボールヘッドと呼ばれる球体の調節機構があって、
垂直/左右/縦横の3軸方向に
カメラを自由にすばやく動かせる
のがポイントです。
重量も軽いものが多いので、
旅行や登山など
頻繁に構図を変えつつ
フットワークを活かして撮影するスタイル
に向いています。
ただし、
ボールヘッドの自由度が高過ぎるため、
緻密な構図作りは不得意
です。
緻密な構図を作り込んでいくという点では
次↓に説明する3Way雲台の方が圧倒的に有利です。
つまり、
自由雲台には、
自由度が高い反面、
アングルの微妙な細かい調整が難しい
という特徴があります。
②3Way雲台
3Way雲台は、
水平/上下/左右/の3軸
それぞれの調節を独立したレバーで
行うことができる雲台
です。
自由雲台は
ボールヘッドを転がして自由に簡単に構図を決める
という特徴であるのに対して、
3Way雲台は
3軸別々に角度の微調整を行い
構図を作り込んでいく
という特徴があります。
したがって、
細かく構図を追い込みたい
風景や物撮りの撮影におすすめ
の雲台になります。
難点としては、メリットの裏返しで、
水平/上下/左右の角度調節をそれぞれ行うので
撮影に入るまでに時間/手間が掛かる
という点があげられます。
したがって、
頻繁に構図を変えながらの撮影は不向き
です。
③ビデオ雲台
ビデオ雲台は、
動画撮影に特化した機構を持つ雲台
です。
具体的には、
雲台の稼働がとてもスムーズで
上下/左右の構図移動が滑らかに行える
ことが特徴になります。
したがって、
ビデオ雲台は、
スポーツ、動物撮影、飛行機など
動きのある被写体の撮影に威力を発揮
します。
望遠レンズなど重いレンズを装着した状態でも
重心が安定するため、
ハンドル(パン棒)を使うことで、
迅速な構図の調節が可能です。
雲台の選び方
雲台を選ぶときのポイントは3つです。
- 目的に合った雲台を選ぶ
- 耐荷重を確認する
- クイックシューの型を確認する
①目的に合った雲台を選ぶ
目的とは、
- どこで(Where)
- 何を(for What)
- 何で(by What)
- どう撮るのか(How)
ということ。
考えるべきポイントは、
三脚選びのときと同じです。
つまり、
- 撮影する場所
- 被写体
- カメラ
- 撮影スタイル
あたりを考慮して適切な雲台を選びましょう、ということです。
ざっくり言ってしまえば、
- 風景や物撮りなら → 3Way雲台
- 旅行や登山の時なら → 自由雲台
- じっくり動画を撮るなら → ビデオ雲台
くらいで考えてしまってもOKです。
②耐荷重
雲台は
サイズや機構により
支えられる機材の重量が決まります。
これが耐荷重です
耐荷重を無視して雲台を使うと、
- 十分にブレを抑えられない
- パンやチルトなどの操作がスムーズにできない
という問題が生じます。
最悪の場合、
大切な機材が落下
三脚が倒れて機材が破損
という事故につながります。
使う機材の重量を確認して
1.5倍から2倍の耐荷重を確保している雲台
を選ぶようにしましょう。
③クイックシューの型
雲台には、
カメラの脱着をすばやく確実に行うために
プレート状のパーツ(クイックシューとプレート)
を使います。
これがクイックシュープレートです。
雲台選びの時には、
このクイックシューとプレートの形状にも注意
しましょう。
普段からクイックシュープレートをカメラの底部に装着しておけば、
カメラを雲台に乗せるときは
クイックシュー部分にプレートをセットするだけ
で取り付けが素早くできます。
ただし、
クイックシューの形状はメーカーごと異なる
という問題
があります。
さらには同一メーカーでもモデルごとに違ったりします、、、。
カメラを三脚に乗せ変えるたびに(雲台を変えるたびに)、
いちいちカメラ側のクイックシューのネジを外して
付けかけるなんてことはやってられません。
だから、
雲台を選ぶときは
クイックシューの形状にも注意する
ことが重要になります。
できれば、
クイックシューを統一して
他の機材(プレートやクリップ)との汎用性を高めたい
ですね。
汎用性の高いクイックシュー
①Manfrotto 200PL
おすすめクイックシューの1つ目は、
Manfrotto製の三脚/雲台に採用されていることが多い
Manfrotto 200PL
という規格。
XPROシリーズやBefreeなどで
使われているクイックシューがこれです。
レバー式でワンタッチ脱着は一度使うとやめられなくなります。
②アルカスイス
アルカスイスも雲台メーカーです。
商品ラインナップに三脚はなく、ひたすら高精度な雲台を作っています。
アルカスイス型のクイックシューは
ネジを回してクランプを締める方式なので
固定力が抜群
です。
その固定力/高精度から、
各メーカーがアルカスイス型を統一規格として採用
してクイックシューを大量生産しています。
③どっちにも使えるプレート
三脚やキャプチャーが増えていくと、
クイックシュープレートの互換性がとても重要
になります。
↑で紹介した
- Manfrotto 200PL
- アルカスイス
という汎用性の高いクイックシューを使っても、
どうしてもこの2種類のプレートは混在しちゃいます。
その解決策になるのが、↓の2つ。
1)Manfrotto製 200PL-PRO
Manfrotto 200PLの進化版です。
写真を見てわかる通り、
前後方向は従来の200PLの規格、
左右方向はアルカスイス互換、
に合わせたハイブリッド型のクイックシュープレートです。
2)Peak Design デュアルプレート PL-D-2
これは、まさに神クイックシュープレート。
Manfrotto 200PLにも対応
アルカスイスにも対応
さらに、
Peak Design製なので
Peak Designキャプチャーにも対応
このプレートをカメラに付けっぱなしにすることで、
クイックシュー規格バラバラ問題
から解放されます!
目的別に雲台を選んでみよう
- 雲台の種類
(自由雲台/3Way雲台/ビデオ雲台) - 雲台選びのポイント
(目的/耐荷重/クイックシュー形状)
を理解したところで
具体的にボクがどんな雲台を選んだか、
一緒にみていきましょう。
雲台選びのステップ
雲台選びのステップは、
- ステップ①:自分の撮影スタイル/目的を確認する
- ステップ②:耐荷重とクイックシュー形状を確認する
- ステップ③:絞り込めたら デザイン、値段も考慮して1つを選ぶ
こんな感じ。
パターン①:室内撮影用/ブツ撮り・Fix撮影メインで使う雲台
ステップ(1)雲台を使う状況をイメージする
雲台を使う目的を整理すると、↓こんな感じ。
【雲台を使う目的/求める条件】
- 室内撮影用
- 積載カメラはAPS-C機+単焦点レンズ メイン
- FIX撮影がメイン
- 組み合わせる三脚はManfrotto 055
(安定性重視の大型/重量系の三脚)
という目的/条件で雲台を選ぶとき、
選ぶべき雲台の種類は、
細かく構図を追い込める
3Way雲台
ということになります。
三脚(Manfrotto055)とのバランスを考えると
Manfrotto製で
しっかりしたタイプの雲台
を選ぶのが良さそうです。
ステップ(2)耐荷重とクイックシューの確認
続いて、
耐荷重とクイックシュー
を見ていきます。
必要な耐荷重は、
積載カメラを考えれば、
1kgから1.5kgあれば十分。
クイックシューの形状は、
他の機材との汎用性を考えて
アルカスイス互換
or
Manfrotto 200PL
を選びたいです。
ということで、ボクが選んだ雲台は↓。
ステップ(3)デザイン・値段を考慮して信頼できるメーカーから選ぶ
三脚との相性も考えて、Manfrottoの雲台を選択。
そして、地味な決め手として
クイックシュープレート 200PL-PRO
を採用している点はポイント高いです。
■メーカー:Manfrotto
■商品名:XPRO3Way雲台(X-Pro-3Way-Head)
■仕様:
- タイプ :3Way雲台
- 重量 :1kg
- 耐荷重 :8kg
- 素材 :アルミ
- 特徴
-コンパクトで持ち運びやすいリトラクタブルレバー
-正確でフレーミングや撮影のためのフリクションコントロール
-軽量/耐久性のあるアルミボディ
–クイックシュープレート 200PL-PRO付き
■価格:1.0〜1.5万円
プロやメーカーが評価をするデジタルカメラグランプリにおいて
たくさんの賞を受賞している雲台です。
フリクションコントロールの快適性はやみつきになります(笑)。
使い易さ、しっかり感、見た目、
どこをとっても満足度の高い雲台です。
パターン②:旅行に持っていく三脚に組み合わせる雲台
ステップ(1)雲台を使う状況をイメージする
同じく、最初に、
雲台を使う目的を整理すると↓こんな感じです。
【雲台を使う目的/求める条件】
- 旅行/屋外持ち出し用
- 積載カメラはA P S―C機+中望遠ズームレンズ
- 構図は頻繁に変える
- 組み合わせる三脚はManfrotto Element
(携帯性重視の中型/軽量系の三脚)
この目的/条件で雲台を選ぶとき、
選ぶべき雲台の種類は、
コンパクトかつ軽量
構図の切り替えもスムーズ
自由雲台
という選択になります。
コンパクトな自由雲台であれば、
三脚(中型/軽量)とのバランスもOK!
ステップ(2)耐荷重とクイックシューの確認
続いて、耐荷重とクイックシュープレートを見ていきます。
必要な耐荷重は、積載カメラを考えれば、
耐荷重 1.5kgあれば十分
クイックシューは、やはり
アルカスイス互換タイプ
or
Manfrotto 200PL
ですね。
ということで、ボクが選んだ雲台は、、、。
Manfrotto 三脚Element 付属の自由雲台
を、そのまま、使ってます。
スペックは、大体 ↓こんな感じです。
■メーカー:Manfrotto
■商品名:なし
■仕様:
・タイプ :自由雲台
・重量 : 500gくらい
・耐荷重 : 10kg
三脚に付属していた雲台をそのまま使用。
理由は、
- コンパクト
- アルカスイス互換のクイックシュー
の2点。
特に、Manfrotto Elementのようなトラベル三脚は、
折り畳み時に 脚が綺麗にたためることが重要で、
この雲台は 三脚の折りたたみを邪魔しないコンパクトなところが良くて
そのまま使用しています。
さらにもう1パターン、みてみます。
パターン③:一脚に組み合わせる動画撮影用 雲台
ステップ(1)雲台を使う状況をイメージする
雲台を使う目的はザッと↓こんな感じ。
【雲台を使う目的/求める条件】
- 手ブレのない動画撮影用
- 積載カメラはAPS-C機+単焦点レンズor中望遠ズームレンズ
- ゆっくりした速度のパン/チルト撮影
- 組み合わせるのはManfrottoのフルード一脚(XPRO)
(動画撮影向きの一脚)
この目的/条件で
ボクが選んだ雲台は、
当然 ビデオ雲台
です。
ステップ(2)耐荷重とクイックシューの確認
耐荷重とクイックシュープレートを確認しましょう。
必要な耐荷重は、同じく、1.5kg〜2.0kgくらいあれば十分。
クイックシューに関しては、
これも、他の機材との汎用性を考えて、
アルカスイス互換
or
Manfrotto 200PL
に対応したビデオ雲台を選びたいです。
ということで、ボクが選んだ雲台は↓。
ステップ(3)デザイン・値段を考慮して信頼できるメーカーから選ぶ
↑で説明した通り、
メイン三脚の雲台にXPRO3way雲台を使って
クイックシュープレート200PLを採用しているので、
そことの連動性(プレートを交換する手間がない)を考えて選びました。
■メーカー:Manfrotto
■商品名:XPROフルードビデオ雲台
■仕様:
- タイプ : ビデオ雲台
- 重量 : 760g
- 耐荷重 : 4kg
- 素材 : アルミ
- 特徴 :
-クイックシュープレート 200PL採用
-状況に応じてフルードの滑らかさを2段階で調整可能
■価格 :1.5万〜2.0万円
初めてこの雲台を使った時は、
とても滑らかなフレーミングに
こんな雲台があったのか!
と驚きました。
ここぞ!という動画撮影の時に
一脚と組み合わせ
で活用しています。
■まとめ
以上、
カメラ機材の中では比較的地味な存在、
「雲台」にフォーカスをあてて、
説明してきました。
三脚同様、
雲台には使用する目的によって
得意/不得意があります
失敗しない雲台選びのためには、
各雲台の得意/不得意を理解することが大切。
その上で、
雲台選びの段階で 事前に、
- 使用する目的をイメージする
- 耐荷重とクイックシューの形状に注目する
がポイントです。
適切な雲台を使って
あなたのカメラ+三脚の性能を
最大限引き出しましょう
これまでよりワンランク上の写真/動画撮影にチャレンジしてみてください。
この記事が、
カメラ初心者の方にとって
- 雲台の種類
- 適切な雲台を使う理由
- 雲台の選び方
を理解する一助になれば、嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
〜おしまい