⑤その他

【初心者向け】雲台の種類と失敗しない選び方 〜目的別/シーン別 おすすめ雲台紹介〜

どうもSymSymです。

ウラジミール
ウラジミール
ねぇねぇ、SymSymのおすすめでボクにぴったりの三脚が買えたんだけど、雲台は元々ついていた自由雲台を使っていていいのかな?
SymSym
SymSym
うーん、自由雲台でもいいんだけど、雲台も三脚と同じように、使用目的にあった雲台を選ぶ必要があるよ。つまり、ウラちゃんにぴったりな雲台があるってこと。適切な雲台を使うことで、三脚の実力を最大限引き出せる!さらには、カメラの性能も使い切ることができるよ!

ということで、この記事では

雲台の種類や使う目的
さらに適切な雲台の選び方

あたりについて説明していきます。

この記事の対象は、

【この記事の対象】

  • 今まで 自由雲台しか使ってこなかったという人
  • 雲台にこだわりたいけど、選び方のポイントがわからないという人
  • 雲台って投資する効果あるの???っていう疑問がある人

に向けて発信します。

この記事を読めば、

【この記事を読んでわかること】

  • 適切な雲台を使うべき理由
  • 自分の目的にあった雲台の選び方

がわかるはず。

記事の中では、

雲台にカメラを固定するための
おすすめクイックシュープレート

も紹介しています。

最後まで読んで雲台選びの参考にしてもらえると嬉しいです。

正しい雲台を使うべき理由

まずは、

なぜ正しい雲台を使うべきなのか

その理由を理解しましょう。

雲台は
カメラと三脚を繋ぐ重要な位置付け

にあり、

使う雲台の良し悪しや適正は
写真や動画のクオリティに大きく影響

します。

正しい雲台を使うメリットをザッと並べると、

  • 三脚の性能を最大に発揮できる
  • 構図を確実に決めることができる(緻密な調整が可能)
  • パンやチルトなどの動画撮影の動きをスムーズにする

その他、当然 ブレを抑制できるという基本的なメリットもありますね。

逆に、
雲台とカメラや三脚とのバランスが悪かったり、
使用目的に合っていないと、

  • 手ブレの原因になる
  • 構図が決まらない
  • カメラワークにカクつきが出る

などの問題が生じ、
カメラ/三脚の性能を出し切ることができません。

三脚同様、
適切な雲台を使うことで、

手持ち撮影では不可能な
写真/動画の表現が可能

になります。

それは、

あなたの写真/動画の世界を広げる

ことにつながります。

SymSym
SymSym
撮影スタイルや目的にあった適切な雲台を選んで、ワンランク上の写真/動画にチャレンジしましょう!

雲台の種類

雲台の種類は、大きく分けると↓の3つ。

  1. 自由雲台
  2. 3way雲台
  3. ビデオ雲台
SymSym
SymSym
それぞれ、説明していきます。

①自由雲台

価格も手頃で
一般的なのが自由雲台

です。

ボールヘッドと呼ばれる球体の調節機構があって、

垂直/左右/縦横の3軸方向に
カメラを自由にすばやく動かせる

のがポイントです。

重量も軽いものが多いので、

旅行や登山など
頻繁に構図を変えつつ

フットワークを活かして撮影するスタイル

に向いています。

ただし、
ボールヘッドの自由度が高過ぎるため、

緻密な構図作りは不得意

です。

緻密な構図を作り込んでいくという点では
次↓に説明する3Way雲台の方が圧倒的に有利です。

つまり、
自由雲台には、

自由度が高い反面、
アングルの微妙な細かい調整が難しい

という特徴があります。

②3Way雲台

3Way雲台は、

水平/上下/左右/の3軸
それぞれの調節を独立したレバーで
行うことができる雲台

です。

自由雲台は
ボールヘッドを転がして自由に簡単に構図を決める

という特徴であるのに対して、

3Way雲台は
3軸別々に角度の微調整を行い
構図を作り込んでいく

という特徴があります。

SymSym
SymSym
「3軸別々に」というところがポイント!

したがって、

細かく構図を追い込みたい
風景や物撮りの撮影におすすめ

の雲台になります。

難点としては、メリットの裏返しで、

水平/上下/左右の角度調節をそれぞれ行うので
撮影に入るまでに時間/手間が掛かる

という点があげられます。

したがって、

頻繁に構図を変えながらの撮影は不向き

です。

SymSym
SymSym
ボクが一番よく使っている雲台が、この3Wayタイプの雲台です。

③ビデオ雲台

ビデオ雲台は、

動画撮影に特化した機構を持つ雲台

です。

具体的には、

雲台の稼働がとてもスムーズで
上下/左右の構図移動が滑らかに行える

ことが特徴になります。

したがって、

ビデオ雲台は、

スポーツ、動物撮影、飛行機など
動きのある被写体の撮影に威力を発揮

します。

望遠レンズなど重いレンズを装着した状態でも
重心が安定するため、
ハンドル(パン棒)を使うことで、
迅速な構図の調節が可能です。

SymSym
SymSym
ここぞ!っていう動画撮影の時に使用するちょっと特別な雲台というイメージです。

雲台の選び方

雲台を選ぶときのポイントは3つです。

  1. 目的に合った雲台を選ぶ
  2. 耐荷重を確認する
  3. クイックシューの型を確認する
ウラジミール
ウラジミール
ん?どゆこと?
SymSym
SymSym
大丈夫(笑)、順番に説明してきます。

①目的に合った雲台を選ぶ

目的とは、

  • どこで(Where)
  • 何を(for What)
  • 何で(by What)
  • どう撮るのか(How)

ということ。

考えるべきポイントは、
三脚選びのときと同じです。

つまり、

  • 撮影する場所
  • 被写体
  • カメラ
  • 撮影スタイル

あたりを考慮して適切な雲台を選びましょう、ということです。

ざっくり言ってしまえば、

  • 風景や物撮りなら → 3Way雲台
  • 旅行や登山の時なら → 自由雲台
  • じっくり動画を撮るなら → ビデオ雲台

くらいで考えてしまってもOKです。

②耐荷重

雲台は
サイズや機構により
支えられる機材の重量が決まります。

これが耐荷重です

耐荷重を無視して雲台を使うと、

  • 十分にブレを抑えられない
  • パンやチルトなどの操作がスムーズにできない

という問題が生じます。

最悪の場合、

大切な機材が落下
三脚が倒れて機材が破損

という事故につながります。

使う機材の重量を確認して
1.5倍から2倍の耐荷重を確保している雲台

を選ぶようにしましょう。

SymSym
SymSym
ボクは強風の日に三脚を倒してしまった経験があります。三脚とのバランスもありますが、雲台の耐荷重もきちんと確認しましょう。

③クイックシューの型

雲台には、

カメラの脱着をすばやく確実に行うために
プレート状のパーツ(クイックシューとプレート)

を使います。
これがクイックシュープレートです。

雲台選びの時には、
このクイックシューとプレートの形状にも注意

しましょう。

普段からクイックシュープレートをカメラの底部に装着しておけば、

カメラを雲台に乗せるときは
クイックシュー部分にプレートをセットするだけ

で取り付けが素早くできます。

SymSym
SymSym
手持ち撮影から三脚撮影への移行もとてもスムーズになりますね

ただし、

クイックシューの形状はメーカーごと異なる
という問題

があります。

さらには同一メーカーでもモデルごとに違ったりします、、、。

SymSym
SymSym
これはカメラをやる人にとって共通の悩みですね。合わないものを買ってしまうとそもそも三脚に装着できず、使い物になりません!

カメラを三脚に乗せ変えるたびに(雲台を変えるたびに)、
いちいちカメラ側のクイックシューのネジを外して
付けかけるなんてことはやってられません。

だから、

雲台を選ぶときは
クイックシューの形状にも注意する

ことが重要になります。

できれば、

クイックシューを統一して
他の機材(プレートやクリップ)との汎用性を高めたい

ですね。

汎用性の高いクイックシュー

①Manfrotto 200PL

おすすめクイックシューの1つ目は、
Manfrotto製の三脚/雲台に採用されていることが多い

Manfrotto 200PL

という規格。

XPROシリーズやBefreeなどで
使われているクイックシューがこれです。

レバー式でワンタッチ脱着は一度使うとやめられなくなります。

②アルカスイス

アルカスイスも雲台メーカーです。

商品ラインナップに三脚はなく、ひたすら高精度な雲台を作っています。

アルカスイス型のクイックシューは

ネジを回してクランプを締める方式なので
固定力が抜群

です。

その固定力/高精度から、

各メーカーがアルカスイス型を統一規格として採用

してクイックシューを大量生産しています。

SymSym
SymSym
今では アルカスイス互換性のクイックシュープレートが最も一般的なプレートになっています。

③どっちにも使えるプレート

三脚やキャプチャーが増えていくと、

クイックシュープレートの互換性がとても重要

になります。

↑で紹介した

  1. Manfrotto 200PL
  2. アルカスイス

という汎用性の高いクイックシューを使っても、
どうしてもこの2種類のプレートは混在しちゃいます。

その解決策になるのが、↓の2つ。

1)Manfrotto製 200PL-PRO

Manfrotto 200PLの進化版です。

写真を見てわかる通り、

前後方向は従来の200PLの規格、
左右方向はアルカスイス互換、

に合わせたハイブリッド型のクイックシュープレートです。


2)Peak Design デュアルプレート PL-D-2

これは、まさに神クイックシュープレート。

Manfrotto 200PLにも対応
アルカスイスにも対応

さらに、

Peak Design製なので
Peak Designキャプチャーにも対応

このプレートをカメラに付けっぱなしにすることで、

クイックシュー規格バラバラ問題

から解放されます!

SymSym
SymSym
Manfrotto 200PLも使っているし、アルカスイスも使うし、さらにPeak Designのキャプチャーも使ってるって人は少ないと思います! そんな人たちの悩みを解決するクイックシュープレートが Peak Design デュアルプレートPL-D-2です!

目的別に雲台を選んでみよう

  • 雲台の種類
    (自由雲台/3Way雲台/ビデオ雲台)
  • 雲台選びのポイント
    (目的/耐荷重/クイックシュー形状)

を理解したところで
具体的にボクがどんな雲台を選んだか、
一緒にみていきましょう。

雲台選びのステップ

雲台選びのステップは、

  • ステップ①:自分の撮影スタイル/目的を確認する
  • ステップ②:耐荷重とクイックシュー形状を確認する
  • ステップ③:絞り込めたら デザイン、値段も考慮して1つを選ぶ

こんな感じ。

SymSym
SymSym
具体的なケースでこの3ステップを見てみましょう。

パターン①:室内撮影用/ブツ撮り・Fix撮影メインで使う雲台

ステップ(1)雲台を使う状況をイメージする

雲台を使う目的を整理すると、↓こんな感じ。

【雲台を使う目的/求める条件】

  • 室内撮影用
  • 積載カメラはAPS-C機+単焦点レンズ メイン
  • FIX撮影がメイン
  • 組み合わせる三脚はManfrotto 055
    (安定性重視の大型/重量系の三脚)

という目的/条件で雲台を選ぶとき、

選ぶべき雲台の種類は、

細かく構図を追い込める
3Way雲台

ということになります。

三脚(Manfrotto055)とのバランスを考えると

Manfrotto製で
しっかりしたタイプの雲台

を選ぶのが良さそうです。

ステップ(2)耐荷重とクイックシューの確認

続いて、

耐荷重とクイックシュー

を見ていきます。

必要な耐荷重は、
積載カメラを考えれば、
1kgから1.5kgあれば十分。

クイックシューの形状は、
他の機材との汎用性を考えて

アルカスイス互換
or
Manfrotto 200PL

を選びたいです。

SymSym
SymSym
↑で紹介した神クイックシュープレート=Peak Design デュアルプレートをカメラ側に付けておけば、アルカスイス互換/Manfrotto 200PLどちらのタイプでも対応可能です!

ということで、ボクが選んだ雲台は↓。

ステップ(3)デザイン・値段を考慮して信頼できるメーカーから選ぶ

三脚との相性も考えて、Manfrottoの雲台を選択。

そして、地味な決め手として

クイックシュープレート 200PL-PRO

を採用している点はポイント高いです。

■メーカー:Manfrotto

■商品名:XPRO3Way雲台(X-Pro-3Way-Head)

■仕様:

  • タイプ :3Way雲台
  • 重量 :1kg
  • 耐荷重 :8kg
  • 素材 :アルミ
  • 特徴

-コンパクトで持ち運びやすいリトラクタブルレバー
-正確でフレーミングや撮影のためのフリクションコントロール
-軽量/耐久性のあるアルミボディ
クイックシュープレート 200PL-PRO付き

■価格:1.0〜1.5万円

プロやメーカーが評価をするデジタルカメラグランプリにおいて
たくさんの賞を受賞している雲台です。

フリクションコントロールの快適性はやみつきになります(笑)。

使い易さ、しっかり感、見た目、
どこをとっても満足度の高い雲台です。

SymSym
SymSym
もう1パターン見てみましょう。[/chat

パターン②:旅行に持っていく三脚に組み合わせる雲台

ステップ(1)雲台を使う状況をイメージする

同じく、最初に、
雲台を使う目的を整理すると↓こんな感じです。

【雲台を使う目的/求める条件】

  • 旅行/屋外持ち出し用
  • 積載カメラはA P S―C機+中望遠ズームレンズ
  • 構図は頻繁に変える
  • 組み合わせる三脚はManfrotto Element
    (携帯性重視の中型/軽量系の三脚)

この目的/条件で雲台を選ぶとき、

選ぶべき雲台の種類は、

コンパクトかつ軽量
構図の切り替えもスムーズ
自由雲台

という選択になります。

コンパクトな自由雲台であれば、
三脚(中型/軽量)とのバランスもOK!

ステップ(2)耐荷重とクイックシューの確認

続いて、耐荷重とクイックシュープレートを見ていきます。

必要な耐荷重は、積載カメラを考えれば、

耐荷重 1.5kgあれば十分

クイックシューは、やはり

アルカスイス互換タイプ
or
Manfrotto 200PL

ですね。

ということで、ボクが選んだ雲台は、、、。

Manfrotto 三脚Element 付属の自由雲台

を、そのまま、使ってます。

スペックは、大体 ↓こんな感じです。

■メーカー:Manfrotto

■商品名:なし

■仕様:

・タイプ :自由雲台

・重量 : 500gくらい

・耐荷重 : 10kg

三脚に付属していた雲台をそのまま使用。

理由は、

  • コンパクト
  • アルカスイス互換のクイックシュー

の2点。

特に、Manfrotto Elementのようなトラベル三脚は、
折り畳み時に 脚が綺麗にたためることが重要で、
この雲台は 三脚の折りたたみを邪魔しないコンパクトなところが良くて
そのまま使用しています。

SymSym
SymSym

さらにもう1パターン、みてみます。

パターン③:一脚に組み合わせる動画撮影用 雲台

ステップ(1)雲台を使う状況をイメージする

雲台を使う目的はザッと↓こんな感じ。

【雲台を使う目的/求める条件】

  • 手ブレのない動画撮影用
  • 積載カメラはAPS-C機+単焦点レンズor中望遠ズームレンズ
  • ゆっくりした速度のパン/チルト撮影
  • 組み合わせるのはManfrottoのフルード一脚(XPRO)
    (動画撮影向きの一脚)

この目的/条件で
ボクが選んだ雲台は、

当然 ビデオ雲台

です。

ステップ(2)耐荷重とクイックシューの確認

耐荷重とクイックシュープレートを確認しましょう。

必要な耐荷重は、同じく、1.5kg〜2.0kgくらいあれば十分。

クイックシューに関しては、
これも、他の機材との汎用性を考えて、

アルカスイス互換
or
Manfrotto 200PL

に対応したビデオ雲台を選びたいです。

ということで、ボクが選んだ雲台は↓。

ステップ(3)デザイン・値段を考慮して信頼できるメーカーから選ぶ

↑で説明した通り、
メイン三脚の雲台にXPRO3way雲台を使って
クイックシュープレート200PLを採用しているので、
そことの連動性(プレートを交換する手間がない)を考えて選びました。

■メーカー:Manfrotto

■商品名:XPROフルードビデオ雲台

■仕様:

  • タイプ : ビデオ雲台
  • 重量 : 760g
  • 耐荷重 : 4kg
  • 素材 : アルミ
  • 特徴 :
    -クイックシュープレート 200PL採用
    -状況に応じてフルードの滑らかさを2段階で調整可能

■価格 :1.5万〜2.0万円

初めてこの雲台を使った時は、

とても滑らかなフレーミングに
こんな雲台があったのか!

と驚きました。

ここぞ!という動画撮影の時に
一脚と組み合わせ

で活用しています。


■まとめ

以上、
カメラ機材の中では比較的地味な存在、
「雲台」にフォーカスをあてて、
説明してきました。

三脚同様、

雲台には使用する目的によって
得意/不得意があります

失敗しない雲台選びのためには、
各雲台の得意/不得意を理解することが大切。

その上で、
雲台選びの段階で 事前に、

  • 使用する目的をイメージする
  • 耐荷重とクイックシューの形状に注目する

がポイントです。

適切な雲台を使って
あなたのカメラ+三脚の性能を
最大限引き出しましょう

これまでよりワンランク上の写真/動画撮影にチャレンジしてみてください。

この記事が、
カメラ初心者の方にとって

  • 雲台の種類
  • 適切な雲台を使う理由
  • 雲台の選び方

を理解する一助になれば、嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


 

 

〜おしまい

 

 

 

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