この記事は、
ボクが ロンドン赴任が決まって家探しをしているときに 知りたかった情報を、
同じくロンドンに駐在される方が 家探しをする際に参考になればいいなと思って書きました。
かなりピンポイントな記事になります(笑)。
我が家は、2019年12月現在、イギリス ロンドンの西の外れ、リッチモンドという街に住んでいます。住み始めて もうすぐ2年。
この記事は、そのリッチモンドに関する記事です。
まず、ざっくり リッチモンドはどんなところか?
例えば、ボクが、知り合いから「リッチモンドってどう?」と質問されたら、ざっと 1分くらいで ↓のように答えると思います。
・ロンドン中心部からは電車で40分くらい、でも センターに行く路線は3本あり それほど不便ではない
・駅前はコンパクトながら 生活に必要なお店/レストラン/ファシリティは全て揃っている、しかも案外おしゃれ
・広大なリッチモンド公園 / 絶景を見渡せるリッチモンドヒル/街のアクセントにもなっているテムズ川がある、これが最大のウリ
リッチモンドの場所は ↓ こんな感じです(中心部からは 15Km、どちらかというとヒースロー空港に近い)。
さらに、リッチモンドについて もっと知りたいという人がいた場合、次のような「良いところ/悪いところ」を少し詳しく説明します。
良いところ
・自然/緑が多く散歩が楽しい
・生活水準が比較的高く、治安が良い
・学校(現地校)のレベルが高い
悪いところ
・日本人が少ない(メリットの要素もありますが)
・空港離発着便の進路上なので飛行機音がする(我が家は全然気にならない)
・いわゆるロンドン中心部ではない
で、一言でいうと、
生活の利便性は高く
住んでいて気分が良くなる街
もし通勤や物件等 条件が合えば おすすめ
と強く押すことができます。
日本人の感想だけでなく、
緑が多く、テムズ川の流れる街並みは、イギリス人にも人気のようです。
イギリス人に「どこに住んでるの?」と聞かれて、
「リッチモンド」と回答すれば、
決まって「Oh! Lovely Place!」というやり取りになります。
話を聞くと、リッチモンドの環境が好きで ここに住み、ロンドンセンターまで 1時間弱掛けて 通勤しているという人も多くいるようです。
なんとなく分かり易く例えると
「海が好きで湘南/鎌倉に住んで 1時間超 掛けて東京に通勤する」
みたいな感じでしょうか
過去には ブラッドピットやミックジャガーなんていうセレブも このリッチモンドに邸宅を構えていたことがあるという話。
ただ、子供がいる家族で 「日本人学校」にプライオリティを置いている場合はあまりおすすめできません。
日本人学校のあるアクトンまではクルマで30分程度掛かります。
それでは、具体的に、書いていきますね。
■リッチモンドの具体的な良いところ
<自然/景色編>
①リッチモンド公園
もうその広大さに驚きます。その広さは、2500エーカー。
代々木公園の20個分。よくある「東京ドーム」でいうと250個分になるらしい。
かつては 王族のハンティングが行われていたとか。
公園内には、オークを中心に年輪を重ねた木々が豊かに生い茂り、たくさんの動植物が生息しています。
その代表は鹿ですかね(赤鹿とダマ鹿という種類がいるらしい)。驚くほどたくさんの鹿がいて、突如 目の前に鹿の大群が現れることもあります。
週末になると、たくさんのサイクリスト/ジョガーが汗を流し、犬を散歩させる人や家族連れが多く訪れます。
中には絶景を望めるおしゃれなレストランもあります。
(秋のリッチモンドパーク)
②リッチモンドヒルの絶景
リッチモンドは穏やかな丘になっており、このリッチモンドヒルという高台からは、まるで絵葉書のような絶景が見れます。
季節の良い時期は、ビールやワインを片手に、テムズ川越しに 沈みゆく落日を眺める人たちで賑わいます。
ちょうど絶好のロケーションにパブもあり、そこでビールを買って、公園のベンチで飲むことが可能です。
(リッチモンドヒルからの絶景)
③テムズ川が流れる街
テムズ川は、リッチモンドの街のアクセントですね。
川沿いにはおしゃれなレストランが並びます。ここでも 川沿いをランニングする人/犬の散歩する人がたくさんいます。
夏場は ロンドンセンターまで行くクルーズ船もでます。貸しボートもありますし、SUP(Stand Up Paddle)のレッスンなんかもやってます。
自然に囲まれフォトジェニックなスポットがたくさんあるリッチモンドの街は 写真集にもなっているほど。
(リッチモンドの写真集)
<レストラン編>
続いてレストラン編。
我が家が良く利用するレストランということで、かなり独断ですが。
④Gaucho
ロンドン中心部にもいくつかお店を構えるステーキハウスGauchoのリッチモンド店。
まさにテムズ川沿い。夏場は 「テラス席で ワインとステーキ」、日本ではなかなかできないなんともリッチな気分になります。
我が家では、日本からの客人が来たときにお連れするレストラン、という位置づけ。
⑤Ce Lindsey
ガレットが有名なフレンチレストラン。こちらも テムズ川沿いなので 店の奥の窓側席がおススメ。
ガレットだけでなく、ディナーで行っても、満足度の高いサービスと食事が頂けます。
我が家では、家族の誕生日とか イベントで利用することが多いです。
⑥Petersham Nurseries
カリスマ ガーデニングショップ=ピーターシャムナーサリーの中のカフェ。
同名のレストランが コベントガーデンにもありますが、オリジナルはこちらリッチモンド。
飾り気はないのに、おしゃれで美しい空間は、真似したくてもできないセンスです。
⑥Amorino
フランス発の高級イタリアンジェラートのお店。
パリやミラノで 見かけたときも 大行列でした。
でも、行列の理由は 主に 「ジェラートの盛り付け方」。
まるでバラの花びらのようにきれいに盛り付けてくれます。おしゃれ!
そんなAmorinoが 2019年夏 リッチモンドにもできました♪
その他にも おいしいハンバーガー屋さん、カフェ、パン屋さん、インド料理屋さん、タイ料理屋さん、もちろん Fish&Chipsのお店も、リッチモンドにはたくさんのおしゃれなレストランがあります。
ただ、残念ながら美味しい和食レストランは、、、。 一軒、韓国人シェフが作る和食レストランがあります。
<生活編>
⑦松・竹・梅 各種スーパー
松:Whole Foods、竹:Wiatorose、梅:Tescoは いずれも駅前のハイストリートにあります。
リッチモンドからシーン方向にクルマで5分ほど行くと 駐車場付きの大きな スーパーマーケットSainsberyがあります。
買い物に困ることはありません。
⑧駅前ハイストリート
いわゆるハイストリートショップはたいていあると思います。ドラッグストア/洋品店/本屋/雑貨屋/映画館 等々。
⑨日本食食材店「ATARIYA」は隣町キングストンに
となり街のキングストン(クルマで15分)には「ATARIYA」という日本食材店があり、生魚や日本のお菓子なども入手可能です。
我が家は、外国人の来客があるときなど、ATARIYAで手巻きずし用の刺身セットを買って、手巻き寿司パーティやったりしてます。
⑩ワイン専門店 Majestic Wine Rishmond(駐車場有り)
ワインはスーパーで買うこともできるのですが、こちらのワイン専門店は 少し試飲もできるし、ラインナップが豊富。
クルマを停めるスペースもあるので、いつも 箱買いしてます。便利。
<その他>
⑪王立植物園キューガーデン(世界遺産)
ロンドン中心部からは30-40分掛かるキューガーデンも リッチモンド駅前からバスで 2-3駅の距離。
めちゃくちゃ広いです、この植物園。なんでも250年以上の歴史があって、3万種類以上の植物が見れます。
また、季節ごとのイベントも非常に見どころが多く、家族で楽しめる場所です。
我が家では、年間パスを買って、天気の良い週末などにふらっと遊びに行っています。
⑫ゴルフ場多数
周辺には リーズナブルなクラブから高級クラブまでたくさんのゴルフ場があります。
ボクがよくいくのは「Richmond Golf Couse」。週末でも プレイフィー=32£。全然立派なコースですよ。
夏場は、5:30に起きて 6:00からスタート、スルーで18ホール回って、8:30に上がり、09:00には家に戻って 家族と朝ごはん、みたいな超効率的なゴルフライフ送ってます。これ、ゴルフが好きな方には絶対におススメのポイント。
■我が家がリッチモンドを選んだ理由
結局、我が家がリッチモンドを選んだ理由は、
①通勤都合
会社がロンドンの西に位置(ヒースロー空港側)
②子育て環境
自然がたくさん/現地校のレベルが高い
③良い物件に出会えた
予算が合って 希望通りの広さ
の3点です。
これまでの駐在では、イスタンブールでも モスクワでも 街の中心に住んでいたため、
リッチモンドに住み始める前は、中心部までの距離が遠いのが 少し残念だなと思っていました。せっかくロンドン駐在なのに、ロンドンらしい景色は 二階建てバスとブラックキャブくらい。
でも、その点は、リッチモンドの素晴らしい環境(自然/景色/生活利便性)が、そのネガを打ち消してくれています。
現在の生活では、ロンドン中心部に出る機会は 1回/月くらいです。
「ロンドンに住んでる感」があまりないのが、残念といえば残念ですが、リッチモンドでの生活には非常に満足しています。
(我が家のリビング:築200年ながら中はわりときれい)
■まとめ
以上、リッチモンドの住環境について 書いてきましたが、
結論として、
- 日本人学校にこだわらない
- ロンドン中心部にこだわらない
ということであれば、
環境(緑/テムズ川/絶景)や生活利便性(スーパー充実/レストラン多数)から、
ロンドンでの社宅探しの候補地の一つとして検討されるのはおおいにおすすめ
です。
この記事がなにかの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
―おしまいー