どうも 海外駐在歴トータル13年のSymSymです。
うん、違いはすごくあるよ。
20代/30代の駐在は、めちゃくちゃ忙しいし 大変なことも多い。
一方、40代で管理職となってする駐在は、それまでに身に着けたビジネススキルを発揮するステージだから、仕事のやりがいを感じることができるんだ。
ということで、この記事では、海外駐在歴13年(4ヶ国、5回駐在)のボクが個人の経験をもとに、
海外駐在は3-4回リピートした方が良い理由
について、まとめていきます。
現在 海外駐在中 めちゃくちゃ多忙、苦労の真っ最中
もしくは
既に海外駐在経験はあるけど もう一回チャレンジするか迷ってる
というあなたに向けて、
20代/30代の駐在苦労は 40代の駐在で回収しよう!
というメッセージを届けたいと思います。
この記事が 少しでもあなたの参考になれば うれしいです。
海外駐在は3~4回リピートすべき理由
年代別 海外駐在 満足度 スコア
リピート海外駐在をオススメする理由を説明する前に、↓の表を見てもらえますか。
これは、ボクの経験から「年代別 海外駐在 満足度」をスコア化してみたものです。
- 縦軸に、時系列で ボクの駐在経歴(年代と駐在地)
- 横軸に、満足度を構成する要素(仕事や時間やお金など)
をならべて それぞれの項目に 10点満点で 点数を付けてみました。
それでもなお、ボクの場合、40代での海外駐在のスコアが 極端に 高くなっています。
40代 前半 トルコ・イスタンブール駐在 | 平均 8.9点 |
40代 後半 イギリス・ロンドン駐在 | 平均 8.6点 |
表をみるとわかる通り、40代 海外駐在の満足度が高い理由は、
- 仕事
- 時間
- お金
という3つの要素で 高いスコアが付いているから。
仕事 | 時間 | お金 | |
40代 前半 トルコ | 10 | 8 | 9 |
40代 後半 イギリス | 8 | 10 | 10 |
これがまさに、この記事でお伝えしたい部分、
海外駐在は3~4回リピートする方が良い理由
です。
仕事・時間・お金の3つの理由について、順番に説明していきます。
理由①:仕事
もう一度、表を見てみましょう。
20代前半のトルコ語研修生は、1年半 ひたすら学生をやっていただけなので、満足度高くて当たり前。 ボクの人生でも 一番楽しかった1年半かもしれない、、、(笑)。
語学研修生時代を除くと、平均して 40代駐在のスコアが高くなっています。
なかでも、「仕事」の要素だけを比較すると、20代/30代に比べて 40代のスコアが 明らかに高いです。
役職(タイトル) | 仕事 スコア | |
20代 後半 イラン駐在 | Manager | 6 |
30代 後半 ロシア駐在 | General Manager | 6 |
40代 前半 トルコ駐在 | Director | 10 |
40代 後半 イギリス駐在 | Vice President | 8 |
これは、40代の駐在になると、
- 能力的にできる仕事の範囲が拡大
- 管理職となり 高い職位で裁量/決定権が拡大
- 結果的に、やりがいを感じて仕事ができる
という理由に他なりません。
イギリス(仕事:8点)に比べて、トルコのスコア(仕事:10点)が高くなっているのは、単純に発展途上国のビジネスの方が ボクの強みが活かせたから。
40代 仕事のやりがいが高いのに比べて、20代/30代の駐在は、とにかく忙しかった、という記憶。
この点は 「要素②:時間」のところで もふれたいと思いますが、とにかく ルーティンや上司からの指示に忙殺され、主体的な仕事ができなかった、、、。
若いときの駐在で 「なぜ主体的な仕事ができなかったか」を振り返ると、やはり
- 語学力/マネージメント力/発想力など 海外駐在に必要なビジネススキルの不足
が理由だと思います。
20代/30代のボクは、海外駐在の業務を通して、自分の能力を開発しているステージでした。
ガムシャラに目の前の業務をこなしながら、ビジネススキルを身に着けている段階。
その後、40代で駐在するトルコでは、Commercial Directorとして 自分でもフルスウィングの仕事ができたと思っています。 正直言って ロシア駐在のときの「貯金」で仕事をやっていた感覚がありました。
20代/30代の駐在で開発した語学力/マネージメント力/発想力を発揮ながら、40代トルコ駐在の役責を全うできた、そんな感覚です。
普通の方であれば、1回目の駐在で 能力開発、2回目の駐在で 能力発揮、だと思うのですが、ボクの場合は 能力開発に2回の駐在を要したみたいです、、、。
理由②:時間
次は 満足度の要素の2番目、「時間」について。
時間 スコア | |
20代 後半 イラン駐在 | 5 |
30代 後半 ロシア駐在 | 1 |
40代 前半 トルコ駐在 | 8 |
40代 後半 イギリス駐在 | 10 |
30代 ロシア駐在の時間スコアが極端に低くなっています「1点」。
これは、2008年に起きたリーマンショックによる混乱と相まって、もう完全にノックアウト状態になっていました。
ロシア駐在ほどではないですが、20代イラン駐在も 時間スコアが 低いです「5点」。
はじめての海外駐在で、
- 周囲とのコミュニケーションが十分にとれない
- 現地人スタッフの働き方(残業しない/休暇多い)に戸惑う
- 現地人スタッフの活用/育成ができない
業務のしわ寄せが 全て 自分に来ているというような被害妄想を持って 夜遅くまで仕事していました。
それに比べて、40代の駐在は「プレイヤーではなくマネージメント」。
方向性を示したり、判断をして指示をする、という業務が中心になるので、おのずと残業も減り、仕事を週末に持ち越すということもなくなりました。 スタッフから どう見られているかも考えて、意識的に業務時間内での完結を目指すようにもなりました。
休暇も 駐在地のカレンダーで休みを取りつつ、業務に支障がない範囲で 日本の大型連休(年末年始/GW)に合わせた休暇の取得も可能です♪
おかげさまで 40代の駐在では、家族旅行に費やす時間もたくさんとることができました。
(うちのムスメ氏は 8歳にして 既に11ヶ国 訪問)
理由③:お金
駐在の満足度を上げる3大要素の最後が「お金」です。
お金 スコア | |
20代 後半 イラン駐在 | 8 |
30代 後半 ロシア駐在 | 7 |
40代 前半 トルコ駐在 | 9 |
40代 後半 イギリス駐在 | 10 |
これは、一度でも経験がある方なら わかると思いますが、海外駐在の給料は高く、各種手当ても厚いです。 結果として、お金も貯まります。
その高い駐在給料の計算ベースは、日本での基本給なので、年次/職位が上がって基本給が上がると 駐在給料も上がります。
20代/30代の駐在では
という気持ちになるときもありましたが、
40代の今は、正直、
と素直に思ったりします(笑)。
表の中で 20代/30代のお金スコアがまずまず高い(8点と7点)のは、駐在地がイランやロシアといったハードシップ地域だったから。当時も「たくさん給料もらえるな」という感覚はありました。
当然、会社によって、駐在地によって、いろいろ条件や待遇は違いますが、今の日本だと まだまだ 若手よりもベテラン社員の給料の方が高くなり、海外に出るアドバンテージも 掛け算で 大きくなります。
任期中はブラックスワン的な大ピンチがあるもの
当然、海外駐在には、Given Conditionの要素もたくさんあるので、40代の駐在が確実に 20代/30代の駐在よりもハッピー、という確証はありません。
それに、現在 2020年のように、駐在中に コロナショックに直面し(イギリスは2度もロックダウン)、経済低迷のビジネス影響を最前線でまともに受けることもあります。
これは 疑いなく 大変な苦労を伴う経験です。
ただ、ボクの経験上、この手のブラックスワン的出来事による経済低迷/市場低迷というのは、駐在任期中に1度や2度 起きるものだと思っています。
ボクの場合だと↓こんな感じ。
終始 順風で駐在任期を終えられる人はよほど強運の持ち主だと思います。
ボクは何度かの駐在経験を通して、大ピンチに直面しても、淡々とやるべきことを全うするタフさ(鈍感さ?)と対応力を 身に着けることができました。
海外現場における 9.11同時多発テロ や リーマンショックの経験は、確実に 40代の駐在でも活かされている確信があります。
従い、海外駐在には、ブラックスワン的なピンチは付きものだという理解のもと、そのピンチへの対応力をも 駐在を通して身に着けちゃえばいいんです。
そうしてるうちに、あなたは 会社にとって 貴重な人材になります。 当たり前ですよね、そんな修羅場を経験し、ピンチ対応ができる人材は そうそう いません。
その貴重性が また 次の駐在のチャンスを引き寄せるかもしれません。
既に海外駐在経験がある人はチャンス!
ここまで 読んで、
既に海外駐在経験のある方はチャンスあり
ということがわかってもらえたでしょうか。
- 現在進行形 海外駐在で苦労している方
- 既に 20代/30代の駐在で苦労した経験のある方
社内で機会があるなら 海外駐在のポストに手を挙げて欲しいと思います。
稚拙な言い方になりますが、ボク自身は、
20代/30代駐在で「耕す」苦労だけして
40代駐在の「美味しい果実」を収穫しない手は無い
と感じています。
- 20代/30代の海外駐在は 能力開発のステージ = 自己投資
- 40代の海外駐在は 能力発揮のステージ = 投資リターン/回収
ボクの中では、自分のトータル13年間の海外駐在経験を通して、↑こんな風に整理できています。
従って、もし社内での駐在リピートの可能性が低そうなら、転職してでも駐在リピートするという選択肢も「アリ」じゃないかと思います。
ボク自身も、実際に転職をして駐在リピートという「収穫=投資リターン」の部分を経験することができました。
ー海外駐在前提の転職が可能ー
- JACリクルートメント
海外系に強いJACリクルートメント。
両学長のリベ大でもおススメされている転職エージェントです。
ボクもいまだに登録しています(^^)
—↓こちらから飛べます—
当たり前のことですが、転職エージェントへの登録は、ノーリスクハイリターン。
希望条件の転職先が見つかれば、転職すればいいし、見つからなければ そのまま。なにも失うものはありません。
行動することで選択肢が増えるかもしれません。
まとめ:若い時の駐在苦労を40代の駐在で回収しよう
以上、この記事では、
海外駐在は3~4回リピートした方が良い理由として、
- 仕事
- 時間
- お金
に関する環境や条件や待遇が 20代/30代と比べて 大きく異なること、を紹介しました。
最近 YouTube界隈では「サラリーマン・オワコン」という言葉がよく聞かれますが、個人的な経験からは「海外駐在員はその限りではない」のかなと思っています。
それも3~4回目の海外駐在となれば ほぼ無敵
なんじゃないかと。
あなたも
海外駐在リピートという「投資リターン/回収」
の権利を勝ち取るべく、自ら手を挙げて 行動してみて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事があなたの参考になれば うれしいです。
~おしまい
https://symsymblog.com/expatriate-recommendation-five-reasons/