③動画 撮影編

【体系的に理解する】一眼カメラ 動画撮影の露出設定 5ステップ 徹底解説

どうもSymSymです。

ウラジミール
ウラジミール
ねぇねぇー、ソニーの一眼カメラかったんだけど、動画の設定よくわからなくて。適当にやったら、なんだかすごく暗い映像になっちゃった。これなら スマホの動画の方が 明るくて綺麗って感じ、、、。
SymSym
SymSym
ウラちゃん、よーくわかるよ。ボクも 最初は 設定がわからなくて 一眼カメラの実力をぜんぜん活かしきれてなかった、、、。

でも、大丈夫。

いまから説明することを
体系的に理解して 練習していけば、
スマホよりもずっと 綺麗な映像を
撮影できるようになります。

ということで、この記事では

一眼カメラの動画撮影
露出設定 考え方

について書いていきます。

「露出設定」とは 写真や動画の明るさを
コントロールすること。

露出の設定で ポイントになるのは、

  1. フレームレート
  2. シャッタースピード
  3. F値
  4. ISO感度
  5. ホワイトバランス

の5つの項目。

これを、

各々 バラバラに理解するんじゃなくて
つながりで理解すること

メーカーの取説も
YouTubeにある解説動画なんかも
この5つの項目を
それぞれ 別々に 説明/解説しているものが多い。

あえて言うと、それが

「露出設定を体系的に理解する」を邪魔してる

これは 1年前の自分に伝えてあげたいポイント!

5つの設定項目を

SymSym
SymSym
①→⑤の順番で つながりを理解すること

これが本当に大事。

この記事を読めば、
一眼カメラの動画撮影に関して、

【この記事を読んでわかること】

  • 基本的な露出設定の考え方
  • 設定に関わる専門用語の意味

が理解できます。

そして、一眼カメラで撮影した後に、

「これならスマホの方が綺麗だな、、、」

みたいな悲しい失敗から解放されます。

せっかく高価なカメラを買ったなら、
一眼カメラの実力を最大に引き出して、
見る人にストレスを与えない
綺麗な動画を撮りましょう!

項目①:フレームレート

フレームレートとは、

1秒間に何コマ(フレーム)の静止画を
撮影して 映像にしているか

ということ。

フレームレートは、
FPS(Frames Per Second)という単位で表します。

動画撮影で使うFPSは、
主に24FPS、30FPS、60FPS、120FPS、
あたりの数値。

(フレームレートは こんなイメージ↑)

パラパラ漫画をイメージすると
わかりやすいのですが、
1秒間に24枚のパラパラ漫画よりも
60枚のパラパラ漫画の方が
動きが滑らかになりますよね。

では、
すべて60FPSで撮影すればよいか、
というと それは間違い。

理由は、

FPSの数値によって
映像の雰囲気が違ってくるから

つまり、

  • 24FPSなら 雰囲気のあるシネマティックな映像
  • 60FPSなら スポーツなど動きが早いものを滑らかに写す映像
    (もしくは 編集でスローモーションにするとか)

という具合。

したがって、
まずは自分が撮りたい映像を
イメージすることが大事。

そして、
そのイメージを
きちんと表現できるFPSを選ぶ、
ということになります。

FPSの考え方/設定方法については
別の記事で詳しく書いているので
興味ある方は あわせて読んでみて下さい↓。

この記事を読めば、
FPSは完全に理解できます!

【解決】初心者向けフレームレートの考え方どうもSymSymです。 動画撮影の設定は、最初にカメラを手にした人だれもが ぶつかるカベ、ですよね。 この...

項目②:シャッタースピード

シャッタースピードとは、

シャッターを切るときに
シャッターが開いている時間の長さ

のこと。

シャッタースピードは
1秒、1/2秒、1/4秒・・・1/250秒、1/500秒
というように表します。

シャッタースピードを速くすると、
シャッターが開いている時間が短くなり、
カメラ内に取り込む光の量が少なくなります。

つまり、暗い映像になります。

逆に、
シャッタースピードを遅くすると、
シャッターが開いている時間が長くなり、
カメラ内に取り込む光の量が多くなります。

つまり、明るい映像になります。

ということで、
シャッタースピードは「映像の明るさ」に関係する、
ということを覚えておいてください。

少し技術的な話をしましたが、
実は 動画撮影のシャッタースピードの設定に関しては
「決まり」があります。

その決まりの通りに設定することになるので、
シャッタースピードで迷うことはほとんどありません。

ウラジミール
ウラジミール
それを 先に言ってよ!

シャッタースピードは

基本的にフレームレートの2倍
(分母に持っていく数値)

これが「決まり」です。

具体的に言うと、

  • 30FPSで撮影する場合→シャッタースピードは1/60
  • 24FPSで撮影する場合→シャッタースピードは1/48

※カメラの設定にぴったりの数字がない場合は1/50

では、なぜFPSの2倍なのか?

理由は
それが 一番自然な映像の動きになるから

シャッタースピードが速すぎると
映像の動きがカクカクします。

コマ送りのような映像
パラパラ漫画のような映像
ですね。

逆に遅すぎると
映像の動きが流れます(モーションブラー)。

残像が強調された映像です。

どちらも ちょっと不自然な写りになり、
やはり視聴者にストレスを与えてしまします。

シャッタースピードの設定で
もう1つ覚えておきたいことがあります。

それは、「フリッカー現象」。

フリッカー現象とは、
蛍光灯の下で撮影するときに
発生する光のチラつきのこと

フリッカーが発生する理由は、
電源周波数の違い です。

フリッカーが出た場合は、
シャッタースピードを変更することで
チラつきを止めることができます。

東日本 と 西日本では 電周波数が違うので、
対処法が違ってきます。

  • 東日本:1/100秒、1/50秒、1/25秒 (25の倍数)
  • 西日本:1/120秒、1/60秒、1/30秒 (30の倍数)

に設定するようにすれば
フリッカー(光のチラつき)は抑えられるはず。

撮影している時にフリッカーに気づいたら、
シャッタースピードを変えてみましょう。

項目③:F値

F値とは

「絞り」のこと、
映像のボケ感や明るさを
コントロールする設定項目

技術的な言い方をすると、

レンズから光を取り込む穴の
大きさを示す数値

です。

F1.8、F2.8 、F4.0 、F13などと
表現されます。

この数値が小さいほど
レンズから光を取り込む穴が大きくなり、
光をたくさん取り込めるため、
明るい映像が撮れます。

それと同時に、
数値が小さいほど、
ボケ感の強い映像が撮れます

(背景ボケの写真)

ここでもやはり、
自分の撮りたい映像をイメージして、
そのイメージにあったF値を設定することになります。

F値の設定で
もう1つ注意したいのは「ノイズ」です。

夜間の撮影で
明るくないレンズ(=F値の大きいレンズ)を使うと
映像にノイズがのります。

SymSym
SymSym
ちょっと古いスマホを使って
夜に撮影すると ザラザラの写真になりますよね、
あれがノイズです。

映像は できるだけノイズが少ない方が
綺麗で見やすい映像になります。

撮影シーンによって
F値の設定 及び 使うレンズを使い分けましょう。

「ノイズ」は 次に説明するISO感度とも
大きく関係してきます。

項目④:ISO感度

ISO感度とは

レンズから入ってきた光を
どれだけカメラ内で増幅させるか

という指標です。

カメラ内に入ってくる光の量は

  • シャッタースピードとF値で決まり
  • ISO感度で適切な明るさになるように増幅

させます。

これはセットで覚えましょう。

たとえば、
ISO 200は ISO 100の2倍感度が
高いことを示します。

つまり、
ISO 100のときの半分の光量で
同じ明るさの映像が撮れることになります。

ただし、ひとつ 注意が必要です。

先ほど、F値の章で説明したように、

ISO感度の数値を上げるほど
映像が明るくなる半面、
ノイズがのりやすくなります

ISOを
どれくらい上げると
どれくらいのノイズが乗ってくるかは
カメラによって違ってきます。

ご自身のカメラで
どこまでISOを上げられるか
試して知っておく必要があります。

一般的に、
センサーサイズの小さいカメラの方が
ノイズが乗りやすくなります。

項目⑤:ホワイトバランス

ホワイトバランスは

撮影環境での「光の色」の影響を補正する機能

です。

ホワイトバランスと関係のある明るさの数値に
「ケルビン」という単位があります。

「光の色」は温度で表現しますが、
ケルビンは色の絶対温度表示です。

数値が低くなるほど 赤みが増します。

一方、
数値が高くなるほど 青みが増します。

動画のシーンによって
ホワイトバランスがバラバラになってしまうと
これもまた 視聴者にストレスを与える原因になります。

ホワイトバランスのバラつきを防ぐために、
オート設定ではなく、
マニュアル設定で 固定した方が統一感のある映像になります。

まとめ

以上で

一眼カメラの動画撮影用
露出設定の考え方

の説明はおしまいです。

前述の通り、
映像の明るさに数値的な答えはありません。

従い、
現場で 自分が「これだ」と思う
適正な明るさ(露出)を設定しないと
正しい表現ができません。

これが、
ボクを含め、
多くの動画 初心者を悩ます原因です。

ポイントは、

各設定項目をバラバラに考えるのではなく、
全体のバランス/つながりを意識して設定

これです。

ここにボックスタイトルを入力

フレームレート(FPS)

シャッタースピード

F値

ISO感度

ホワイトバランス

何度も言いますが、順番が大切です。

以前のボクの失敗談ですが、
各項目をバラバラに理解していため、
現場での適切な明るさを出すのに
苦労しました。

その結果、

  • 暗い
  • 白飛び
  • ノイズ
  • スローにできない

という失敗の繰り返し。

仕組みを きちんと理解して 設定すれば
一眼カメラの実力を引き出して 綺麗な映像が撮れます。

あとは実践です。
ブログやYouTubeのチュートリアルを見て
理解したつもりでも、
実際にやってみると 全然 上手くできません。

ほんとそんなもんです。

理屈/理論をインプット

実践の場でアウトプット

失敗→反省

もう一回トライしてアウトプット

その繰り返しで、
少しずつ自分のスキルを向上させることができます。

せっかく購入した一眼カメラです、
綺麗な映像が撮れるように頑張りましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事で説明した5つの項目のほかに、

光量を調節してくれる便利アイテムが「NDフィルター」です。

NDフィルターについては、別記事を準備中ですので、少しお待ちください。

〜おしまい

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