どうもSymSymです。
でも、大丈夫。
いまから説明することを
体系的に理解して 練習していけば、
スマホよりもずっと 綺麗な映像を
撮影できるようになります。
ということで、この記事では
一眼カメラの動画撮影
露出設定 考え方
について書いていきます。
「露出設定」とは 写真や動画の明るさを
コントロールすること。
露出の設定で ポイントになるのは、
- フレームレート
- シャッタースピード
- F値
- ISO感度
- ホワイトバランス
の5つの項目。
これを、
各々 バラバラに理解するんじゃなくて
つながりで理解すること
メーカーの取説も
YouTubeにある解説動画なんかも
この5つの項目を
それぞれ 別々に 説明/解説しているものが多い。
あえて言うと、それが
「露出設定を体系的に理解する」を邪魔してる
これは 1年前の自分に伝えてあげたいポイント!
5つの設定項目を
これが本当に大事。
この記事を読めば、
一眼カメラの動画撮影に関して、
【この記事を読んでわかること】
- 基本的な露出設定の考え方
- 設定に関わる専門用語の意味
が理解できます。
そして、一眼カメラで撮影した後に、
「これならスマホの方が綺麗だな、、、」
みたいな悲しい失敗から解放されます。
せっかく高価なカメラを買ったなら、
一眼カメラの実力を最大に引き出して、
見る人にストレスを与えない
綺麗な動画を撮りましょう!
項目①:フレームレート
![](https://symsymblog.com/wp-content/uploads/2021/01/photographer-57e6d54148_640.jpg)
フレームレートとは、
1秒間に何コマ(フレーム)の静止画を
撮影して 映像にしているか
ということ。
フレームレートは、
FPS(Frames Per Second)という単位で表します。
動画撮影で使うFPSは、
主に24FPS、30FPS、60FPS、120FPS、
あたりの数値。
(フレームレートは こんなイメージ↑)
パラパラ漫画をイメージすると
わかりやすいのですが、
1秒間に24枚のパラパラ漫画よりも
60枚のパラパラ漫画の方が
動きが滑らかになりますよね。
では、
すべて60FPSで撮影すればよいか、
というと それは間違い。
理由は、
FPSの数値によって
映像の雰囲気が違ってくるから
つまり、
- 24FPSなら 雰囲気のあるシネマティックな映像
- 60FPSなら スポーツなど動きが早いものを滑らかに写す映像
(もしくは 編集でスローモーションにするとか)
という具合。
したがって、
まずは自分が撮りたい映像を
イメージすることが大事。
そして、
そのイメージを
きちんと表現できるFPSを選ぶ、
ということになります。
FPSの考え方/設定方法については
別の記事で詳しく書いているので
興味ある方は あわせて読んでみて下さい↓。
この記事を読めば、
FPSは完全に理解できます!
![](https://symsymblog.com/wp-content/uploads/2020/10/サムネイル169-1-320x180.png)
項目②:シャッタースピード
![](https://symsymblog.com/wp-content/uploads/2021/01/boy-57e8d14549_640.jpg)
シャッタースピードとは、
シャッターを切るときに
シャッターが開いている時間の長さ
のこと。
シャッタースピードは
1秒、1/2秒、1/4秒・・・1/250秒、1/500秒
というように表します。
シャッタースピードを速くすると、
シャッターが開いている時間が短くなり、
カメラ内に取り込む光の量が少なくなります。
つまり、暗い映像になります。
逆に、
シャッタースピードを遅くすると、
シャッターが開いている時間が長くなり、
カメラ内に取り込む光の量が多くなります。
つまり、明るい映像になります。
ということで、
シャッタースピードは「映像の明るさ」に関係する、
ということを覚えておいてください。
少し技術的な話をしましたが、
実は 動画撮影のシャッタースピードの設定に関しては
「決まり」があります。
その決まりの通りに設定することになるので、
シャッタースピードで迷うことはほとんどありません。
シャッタースピードは
基本的にフレームレートの2倍
(分母に持っていく数値)
これが「決まり」です。
具体的に言うと、
- 30FPSで撮影する場合→シャッタースピードは1/60
- 24FPSで撮影する場合→シャッタースピードは1/48
※カメラの設定にぴったりの数字がない場合は1/50
では、なぜFPSの2倍なのか?
理由は
それが 一番自然な映像の動きになるから
シャッタースピードが速すぎると
映像の動きがカクカクします。
コマ送りのような映像
パラパラ漫画のような映像
ですね。
逆に遅すぎると
映像の動きが流れます(モーションブラー)。
残像が強調された映像です。
どちらも ちょっと不自然な写りになり、
やはり視聴者にストレスを与えてしまします。
シャッタースピードの設定で
もう1つ覚えておきたいことがあります。
それは、「フリッカー現象」。
フリッカー現象とは、
蛍光灯の下で撮影するときに
発生する光のチラつきのこと
フリッカーが発生する理由は、
電源周波数の違い です。
フリッカーが出た場合は、
シャッタースピードを変更することで
チラつきを止めることができます。
東日本 と 西日本では 電周波数が違うので、
対処法が違ってきます。
- 東日本:1/100秒、1/50秒、1/25秒 (25の倍数)
- 西日本:1/120秒、1/60秒、1/30秒 (30の倍数)
に設定するようにすれば
フリッカー(光のチラつき)は抑えられるはず。
撮影している時にフリッカーに気づいたら、
シャッタースピードを変えてみましょう。
項目③:F値
![](https://symsymblog.com/wp-content/uploads/2021/01/rose-55e1d74248_640.jpg)
F値とは
「絞り」のこと、
映像のボケ感や明るさを
コントロールする設定項目
技術的な言い方をすると、
レンズから光を取り込む穴の
大きさを示す数値
です。
F1.8、F2.8 、F4.0 、F13などと
表現されます。
この数値が小さいほど
レンズから光を取り込む穴が大きくなり、
光をたくさん取り込めるため、
明るい映像が撮れます。
それと同時に、
数値が小さいほど、
ボケ感の強い映像が撮れます。
(背景ボケの写真)
ここでもやはり、
自分の撮りたい映像をイメージして、
そのイメージにあったF値を設定することになります。
F値の設定で
もう1つ注意したいのは「ノイズ」です。
夜間の撮影で
明るくないレンズ(=F値の大きいレンズ)を使うと
映像にノイズがのります。
夜に撮影すると ザラザラの写真になりますよね、
あれがノイズです。
映像は できるだけノイズが少ない方が
綺麗で見やすい映像になります。
撮影シーンによって
F値の設定 及び 使うレンズを使い分けましょう。
「ノイズ」は 次に説明するISO感度とも
大きく関係してきます。
項目④:ISO感度
![](https://symsymblog.com/wp-content/uploads/2021/01/pexels-photo-814822.jpeg)
ISO感度とは
レンズから入ってきた光を
どれだけカメラ内で増幅させるか
という指標です。
カメラ内に入ってくる光の量は
- シャッタースピードとF値で決まり
- ISO感度で適切な明るさになるように増幅
させます。
これはセットで覚えましょう。
たとえば、
ISO 200は ISO 100の2倍感度が
高いことを示します。
つまり、
ISO 100のときの半分の光量で
同じ明るさの映像が撮れることになります。
ただし、ひとつ 注意が必要です。
先ほど、F値の章で説明したように、
ISO感度の数値を上げるほど
映像が明るくなる半面、
ノイズがのりやすくなります
ISOを
どれくらい上げると
どれくらいのノイズが乗ってくるかは
カメラによって違ってきます。
ご自身のカメラで
どこまでISOを上げられるか
試して知っておく必要があります。
一般的に、
センサーサイズの小さいカメラの方が
ノイズが乗りやすくなります。
項目⑤:ホワイトバランス
![](https://symsymblog.com/wp-content/uploads/2021/01/lone-tree-57e9d64742_640.jpg)
ホワイトバランスは
撮影環境での「光の色」の影響を補正する機能
です。
ホワイトバランスと関係のある明るさの数値に
「ケルビン」という単位があります。
「光の色」は温度で表現しますが、
ケルビンは色の絶対温度表示です。
数値が低くなるほど 赤みが増します。
一方、
数値が高くなるほど 青みが増します。
動画のシーンによって
ホワイトバランスがバラバラになってしまうと
これもまた 視聴者にストレスを与える原因になります。
ホワイトバランスのバラつきを防ぐために、
オート設定ではなく、
マニュアル設定で 固定した方が統一感のある映像になります。
まとめ
![](https://symsymblog.com/wp-content/uploads/2021/01/woman-photographer-57e2d1464d_640.jpg)
以上で
一眼カメラの動画撮影用
露出設定の考え方
の説明はおしまいです。
前述の通り、
映像の明るさに数値的な答えはありません。
従い、
現場で 自分が「これだ」と思う
適正な明るさ(露出)を設定しないと
正しい表現ができません。
これが、
ボクを含め、
多くの動画 初心者を悩ます原因です。
ポイントは、
各設定項目をバラバラに考えるのではなく、
全体のバランス/つながりを意識して設定
これです。
フレームレート(FPS)
↓
シャッタースピード
↓
F値
↓
ISO感度
↓
ホワイトバランス
何度も言いますが、順番が大切です。
以前のボクの失敗談ですが、
各項目をバラバラに理解していため、
現場での適切な明るさを出すのに
苦労しました。
その結果、
- 暗い
- 白飛び
- ノイズ
- スローにできない
という失敗の繰り返し。
仕組みを きちんと理解して 設定すれば
一眼カメラの実力を引き出して 綺麗な映像が撮れます。
あとは実践です。
ブログやYouTubeのチュートリアルを見て
理解したつもりでも、
実際にやってみると 全然 上手くできません。
ほんとそんなもんです。
理屈/理論をインプット
↓
実践の場でアウトプット
↓
失敗→反省
↓
もう一回トライしてアウトプット
その繰り返しで、
少しずつ自分のスキルを向上させることができます。
せっかく購入した一眼カメラです、
綺麗な映像が撮れるように頑張りましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事で説明した5つの項目のほかに、
光量を調節してくれる便利アイテムが「NDフィルター」です。
NDフィルターについては、別記事を準備中ですので、少しお待ちください。
〜おしまい
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![](https://symsymblog.com/wp-content/uploads/2020/09/サムネイル169-320x180.png)
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